かわいいあいつぅ☆
2011.08.20 Saturday 05:35
家の近くの一軒家に、「かわいいあいつ」と密かに呼ぶ小型犬がいる。
通りに面したその家の窓は、いつもカーテンで閉じられているが、
彼(勝手に決めた)は、カーテンの隙間から外を覗くのがお気に入り。
出勤時に必ずそこを通る私は、
「おはよー」とか
「元気ー?」とか
笑顔で話しかけ、手を振ってみる。
彼、まったくこちらを見ない。
「僕、全然興味ないもんねー」
といった風情で、別の方向をひたすら凝視している。
「やなかんじ・・」
最初は思った。
しかし、よく観察してみると、目の端でこちらを見ているではないか。
ちらっちらっと。
見ないふりをしながら。
でも確実に。
その、“こっそり”といった風情に、すっかり心を掴まれてしまった。
その日以来、愛しさを込めて「かわいいあいつ♡」と呼んでいる。
姿はなくとも、
カーテンが彼の形に少しだけめくれていて、
窓は鼻息らしきもので、しっとりと濡れているのを見ると、
「あー、今日もがんばっていたんだな。」
と思う。
しばらく彼の姿もカーテンのめくれもない日が続いた。
「夏バテかなぁ・・」
心配になる。
窓の前を通り過ぎながら
「ウォン」
と小さくつぶやいてみた。
すると!
「ウォウォウォ〜〜ン!!」
家の奥から声がした。
あっという間に窓まで駆け昇り、カーテンをシュッと鼻で開け、
いきいきと彼が登場したのだ。
私はこの交流にすっかりうれしくなった。
またも別の夜、・・夜なのでさらに小声で
「ワフ」
とだけささやいてみた。
奥からすぐに彼の声。
「ワフ!ワフフーーン!!」
しかしその次の瞬間。
あちらこちらの家から犬の遠吠えが!
「キャワーン!」「バウ!」「アオーーーン!」「ギャンギャン!」
「こ・・こんなにいたの?」
夜も更けており、さすがに冷や汗であった。
それ以来話しかけるのを自粛している。
最近の調査でわかったが、彼は「ジャックラッセル」という犬種のようだ。
相方は、ついに外でラッセル君(改名)に遭遇したらしい。
飼い主さんの腕にぶらさがりながら、こちらをこっそり見ていたという。
通りに面したその家の窓は、いつもカーテンで閉じられているが、
彼(勝手に決めた)は、カーテンの隙間から外を覗くのがお気に入り。
出勤時に必ずそこを通る私は、
「おはよー」とか
「元気ー?」とか
笑顔で話しかけ、手を振ってみる。
彼、まったくこちらを見ない。
「僕、全然興味ないもんねー」
といった風情で、別の方向をひたすら凝視している。
「やなかんじ・・」
最初は思った。
しかし、よく観察してみると、目の端でこちらを見ているではないか。
ちらっちらっと。
見ないふりをしながら。
でも確実に。
その、“こっそり”といった風情に、すっかり心を掴まれてしまった。
その日以来、愛しさを込めて「かわいいあいつ♡」と呼んでいる。
姿はなくとも、
カーテンが彼の形に少しだけめくれていて、
窓は鼻息らしきもので、しっとりと濡れているのを見ると、
「あー、今日もがんばっていたんだな。」
と思う。
しばらく彼の姿もカーテンのめくれもない日が続いた。
「夏バテかなぁ・・」
心配になる。
窓の前を通り過ぎながら
「ウォン」
と小さくつぶやいてみた。
すると!
「ウォウォウォ〜〜ン!!」
家の奥から声がした。
あっという間に窓まで駆け昇り、カーテンをシュッと鼻で開け、
いきいきと彼が登場したのだ。
私はこの交流にすっかりうれしくなった。
またも別の夜、・・夜なのでさらに小声で
「ワフ」
とだけささやいてみた。
奥からすぐに彼の声。
「ワフ!ワフフーーン!!」
しかしその次の瞬間。
あちらこちらの家から犬の遠吠えが!
「キャワーン!」「バウ!」「アオーーーン!」「ギャンギャン!」
「こ・・こんなにいたの?」
夜も更けており、さすがに冷や汗であった。
それ以来話しかけるのを自粛している。
最近の調査でわかったが、彼は「ジャックラッセル」という犬種のようだ。
相方は、ついに外でラッセル君(改名)に遭遇したらしい。
飼い主さんの腕にぶらさがりながら、こちらをこっそり見ていたという。