自分自身がヒーリングの世界に携わってから20年以上が経ち、SEY-GEE-HEEを立ち上げて10年が過ぎて今もなお、考えさせられることがあります。
その一つは、パーソナルプロセスについてです。
一見華やかに見え、眩しく感じてしまう日本においての昨今のヒーリングの世界ですが、実は一部分のみが誇張されて捉えている人が多いのではないでしょうか。
肝心なことが遠回りになってしまっている傾向を感じています。
以前から危惧していることの一つですが、あまりにもオートマチックな世界、ある意味で豊かな世界に慣れ親しんでいるが故、基本となるものが次々に忘れ去られているのかもしれません。
そういう状況で最も大事なことの一つである、自分自身を見つめるという作業が疎かになると、自分の外側の世界に対してばかりに氣を取られ取り繕ってしまうというような動きで、地に足が着いてない世界を無意識に作り始めます。
それにより内側の世界とのバランスが大きくずれていることに氣がつくことが出来なくなってしまいます。
その状態でヒーリングの世界を歩み始めるとそれは、鏡に映った別の次元で起こしているようなものであって、全く建設的ではない行為になります。
無意識にしても、意識的にしても、こういう現象が起きているということは、
我々は、人間の尊厳を別の次元でも問われている状況なのではないでしょうか?
また、これらに対し正義の名のもとに戦いを挑むようなことは、歴史を繰り返すようなものですので、これからの新しい時代を担う我々にとってやるべきことは、真剣に何を取り組まねばならないのかということ、何のためにしているのかという動機をみること、すなわちパーソナルプロセスをしっかりと意識して行っていくことであると思います。
目に見えない世界を繋ぐための精神世界も現在過渡期を迎え、より広がり充実させていくために様々な現象を私たちに見させてくれています。
心と身体と魂を持った人間としての自覚と責任をもう一度見直して、ヒーリングの世界を捉えていくことにより、スピリチュアルな世界の扉が開いていきます。
そして変容の時を迎えている今だからこそ、パーソナルプロセスは大事な作業の一つです。
ヒーリングの道を歩むものにとっては、パスポートの一つのように大事な作業で、これなくして歩むことも、前に進むことも出来なければ、まして語ることも出来ないものです。
最初にして最大なことで、基礎中の基礎となり、それは人生を築き上げていくための柱になっていくものです。それが、自分自身を見つめ、内省をしていくというパーソナルプロセスなのです。