ジャワに行くと、気づくことがある。
まわりから聞こえてくる音が気にならなくなるのだ。

言葉がわからないことで、煩わしい観念がなくなり、すべてが調和されているように
全てを見渡すことが出来るのだ。

頭がとてもリラックスしてきて、思考がシンプルになり、
氣が充実してくる。

東京では考えられない発想が次から次と湧いてくる。
尽きることの無い泉のように湧き続ける。

すべてと一つなのだという、ワンネスの感覚に近づいていく。

別の次元の扉が、そこに在るような。

遠くて近い感覚。

夢なのか、現実なのか、その狭間の波打ち際にいるような。
よせてはかえる波のよう。

さざ波にきらめく光たち。
遠くそびえる山の頂にかかる雲。
雲の流れの隙間から差し込む太陽光線。
大きなすだれがかかったような突然の雨の線。

すべてがいとおしく思える瞬間。

この感覚は、何処から来て何処に帰るのだろう。

ジャワに行くと面白い感覚を味わえる。